桃色の豚

ただの豚野郎

子育ては母親の仕事という無意識の思い込みを感じた日

「なんで花形部署に急に行くことになったのかっていうとさ、花形部署の1人の女性マネージャーとスワップなのよ。その女性、子供が3人居るからさ。」

 

先日、私の唯一の女友達数人でワインを飲みながらピザをつついていたとき、その中の1人が言いました。

彼女は来期から花形部署に異動になるようで、それについて「栄転おめでとう~」的な話をしていた時に出たのが上記のセリフです。

要は何故急な栄転になったのかというと、「子供が3人居るが故にハードに働けない女性」と「独身子無しでいくらでも働くことができる女性」の入れ替えというカラクリだった、という話。

 

続けてこう言いました。

 

「でもさ、私が居た部署がいくら花形ではないとはいえ、子供3人抱えながらこなせる仕事量だと思わないで欲しいね。」

 

別の友達が言いました。

 

「ていうかさ、よく3人も子供居て働こうって思うよね。」

 

さらに別の友達も言いました。

 

「3人産んでるってことは産休もほぼ連続でとってるんでしょ?周りはしわ寄せを食うよね。」

※その女性は現在30代後半で、30歳を越えてから3人産んでいるらしい。

 

そして「〇〇は子供産んだけど復職するか迷ってる」とか、「△△は結局産休明けてすぐ退職したよね」とかで盛り上がるアラサー女たち。

 

でもさ…おかしくない?

 

だって、「子供が3人居る男性」についてこういう話題は出ないのに、どうして「子供が3人居る女性」にはこういう話題が出るんですか???

 

これってアレですよね。

よく昭和のジジイが母親神話を語って…みたいなのがネット界隈ではとりだたされるけど、老弱男女問わず無意識に母親神話を信仰してる人が多いってことだよね。

 

子育ては母親の仕事っていう、無意識のジェンダーバイアス

 

なんで女は子供を3人抱えていたら仕事に支障が出る(と思われている)の?

なんで3人子供がいる女性が働いていたら「私だったら無理~」って言われるの?

なんで産休をとったら白い目で見られるの?

 

「母親が主体で子育てをしなければいけない」

その固定観念がなくなれば少し意見が変わるんじゃないかな。

 

もっとフラットな考え方なら…

3人の子供を抱えている人は男女問わず大変かもしれないし、大変じゃないかもしれないから、そこをキーにして語るべきじゃないよね。

子供が生まれてから働き続けるか育児に専念するかどうかは、女だけの議題じゃなくていいよね。

男女問わず全ての子持ちが産休を取る状況なら、しわ寄せで白い目を向けるのは休んでいる人じゃなくて会社のマネジメントだよね。

 

子供を妊娠するor出産するという事象以外に、性差はないよ。

「男の方が力が強いから~」とか「女の方が気が利くから~」とかじゃなくて(性別によって傾向はあるにせよ)、得意な人が得意なことをやればいい、じゃ何がダメなのかな。

「子供はママが好き」って言うけど、単にママと一緒に居る時間が長いから懐いてる子供が多いってだけでしょ。

私の知り合いはパパがメインで育児してるけど、その子供はパパにべったりだよ。母乳なんて出なくても今どきミルクオンリーで健康な子育てはできるよ。

 

女が大黒柱だったっていいじゃん。夫婦できっちりルール作って分担したっていいじゃん。男が親権とったっていいじゃん。やっぱり女が専業主婦だったっていいじゃん。

 

まぁ…こんな偉そうに語ってますけど、私は出産の予定もなければ結婚の予定もなく、会社員ですらないんですけどね。

 

当事者からしたら「うるせー」って感じだろうけど、言いたいだけだから許して。

アウティングに関する諸々と、告白という行為の凶暴性について思うこと

増田をちょこちょこ見ていて、一昨日あたりからアウティングに関する内容がちょっぴり話題になっているので書く。

 

ちなみに誤解を招かないために先に言っておきますが、私はゲイ・レズと呼ばれる性的指向を持つ人に特別な感情を抱いてはいません。

もし仲良しの友達が「私、実はレズビアンなんだ」と言ってきても何も思わない。「私、マッチョが好きなんだ」って言われたときに抱く気持ちと同じ。ふ~ん、っていう。それだけ。

それを「偏見がない」と表現していいのかは分からないけど。

 

さて、最近のアウティング増田の中で、特に私が気になった増田はこちら。

anond.hatelabo.jp

 

基本的には私は、この増田には同意する。

何故ならば、「告白」とはそういう行為だと思っているからです。

 

そもそもなんですけど、なんで「告白」をするんですか?

 

ちなみに言うまでもないけど、ここで言う告白はアレね。けして「ごめん、昨日の夜、冷蔵庫に入ってた君のプリン食べちゃった」的な告白ではなくて、「あなたが(性的に)好きです」っていう、そっちの愛の告白の方です。

 

私は「告白」とは、『今までの関係と、関係性を変えるための確認作業』だと思っています。

私の好きなSupercellさよならメモリーズでもこう言ってますよね。

だから私キミとなんていうか
今のままさよならしたくないの
友達のままじゃもう嫌なの
言おうと思ってた
私キミの、キミの事ずっとずっと
前から好きでした

さよならメモリーズ

さよならメモリーズ

 

 

「友達のままじゃもう嫌」だから、告白をする。つまり「告白をする」ということは、結果の方向性に関わらず今までと同じ「友達」では居られなくなる、ということです。

もちろん、振られたとして、振った側の「好意」で元と同じ関係性で居続けられることはできるけど、それは振った側が目を瞑って「告白」を無かったことにしてくれているだけなので、告白する側からその選択を提示することはエゴ以上の何者でもないです。

 

じゃあなんでそれがアウティングに繋がるの?ってことなんですけど、異性同性に関わらず、「告白」をしたら、その2人は「友達」ではなくなります。

比較的当事者の2人を含むコミュニティが密な関係性を築いていた場合、周りは当然「何があった?」ってなるんですよね。人によってはかなりしつこく「何があった?」って直接聞いてくると思うんですよね。善意で。

 

「告白」が成功して恋人同士になったのであれば、それを周りに言うべきか言わないべきかは、2人の間で話し合って方向性を決めればいいと思います。

「友達」が「恋人」に進化したのなら、今まで以上の仲良しとして、足並みを揃えることは可能でしょうし。

 

じゃあ上手くいかなかった場合は?

それを言うか言わないか、はそれぞれの個人の価値観に委ねられますよね。今までと同じように、仲良しの「友達」として足並みを揃えることは難しいので。

ちなみに私は、もし「何があったの?」って聞かれたら、「告白されたけど私は付き合う気ないから距離置いてる。だからアイツが来る集まりは今後行かないからヨロシク。」って普通に言います。別に悪いことしてないし、言わないことで周囲が仲を取り持とうとしてきたらダルいんで。

 

件の増田に共感しない部分はここで、

男女間であれば、断った後に距離を置きたいし友人ではいられないと考えてる側が、拒絶の態度を示せば、相手がそうと分かって対応してくれるだけでなくて、相手がしつこいストーカー気質だった場合に、より強い拒絶を示したとしても周囲の共通の友人たちは、何が起こったのかを説明しなくても自然と理解してくれるよね。告白を受けて断ったがしつこく付きまとわれてると、説明したとしても、それは問題にならないよね。だから、男女間においては、告白を拒絶された後に、しつこく友達であることを求める行為は自殺行為でしかない。普通の人ならばやらない行為だ。

異性間か同性間かということは私にとっては関係ない。

周囲が自然に理解してくれるとは限らないし、友達であることを求められることは異性間でもよくある。

 

私は単純に、もしこの「告白」の相手が同性だった時だけ、この状況で振った側が「アウティング」として責められるのはおかしいと私は思うんだけど、どうなんだろう?

たまたま同性だったというだけで言っちゃいけないのは、それこそ偏見じゃない?

向こうが関係を壊して来たのに、こっちが気を遣わなきゃいけないなんておかしいでしょ。

 

告白という行為の本質を理解して、関係性を壊していいのか考えてから行動に移しやがれ!!!

それが嫌ならそもそも告白なんてするな!!!!!!

 

これから「告白」をしようと考えている人は異性同性関わらず、今までの関係性が狂うこと、さらには2人が属しているコミュニティがあるならそのコミュニティ自体との関係性が狂うことを覚悟して、それでも今のままの関係性では嫌なのか?よく考えてから「告白」をしてくださいね。

告白されて…好きじゃなかったけど…なんか意識しちゃってドキドキ…♡ みたいなのが起こるのは、基本的にフィクションだけなので。

 

脈なしなのに自分の、しかも性的な気持ちを一方的に伝える行為は、愛でもなんでもなく、ただのエゴだよ。

恋する以前に普通の男がいないという悩みほど、どうでもいい悩みはない

深夜だから誰もみてないだろうから好き勝手書く。

note.mu

こういうオナゴ、まじで多いよね。

 

「私は別にすごいお金持ちとかイケメンとか、特別な人を探しているわけではないんです。。。ただ普通の男の人がいないんです!!」

っていう悩みね。あるある。よく聞く。


でもな、どんなに「普通(≒平均値)」の要望でも、要望が増えれば増えるほど、それは高望みになるからな。

顔のパーツを全て日本国民の平均にするとイケメンや美女になるって聞いたことない?要はそれよ。


そしてな、文句垂れてるオナゴたちよ、お主らは自分たちが男性の求める「普通」を11個兼ね備えてるんか!?!?
私は女だけど、たぶん男性は「普通」と称しておっぱいをCカップ以上を求めてると想像できるが、私の乳はCカップに届く気配がないので脱落だ!!!


まぁ、とは言えオナゴたちがこう言うこと言う気持ちは分からなくもないんだわ。
なんでかと言うとこの条件、女友達同士なら当たり前の話ばかりだからね。ちょっと11個は多すぎるけど。そのうちの大半は。

私は生物学上は女でありながら11個のうちほとんど出来てないけど(清潔感があって男尊女卑じゃないくらいかな)、学生時代に同じクラスだった女の子たちはこんな感じだったと思うし。


きっとこういうこと言うオナゴは、たぶんコレから逸脱してる人とは友達にすらならないんじゃないかな。
女同士って謎めいた忖度の雰囲気があるし、そういう忖度で逸脱する考えや欲望を心に秘めてても表面に出さないしね。
小学生の頃からそうだったでしょ。「ちょっと男子ぃ〜〜ちゃんとしてよ〜〜〜」って言う、群れた女子って全国共通でしょ。
(余談だが、私は男性と一緒に怒られるポンコツだったから、未だに上手く忖度ができず、そもそも女友達がほぼ居ない。)


だから気持ちは分かるんだけど、だったら今後も今までの仲良し同士で楽しく過ごしていればいいのでは?
別に恋愛しなきゃいけない、結婚しなきゃいけない、そう言うご時世でもないんだし。

なんで普通の男の人がいないのか?

って、自分の居心地の良し悪しを他人の言動に委ねるでない。

「好きになる相手が居ない」と嘆くなら、好きになる相手が居ない人生を楽しむ努力をしなはれ。

 

大人になっても

「ちょっと男子ぃ〜〜ちゃんとしてよ〜〜〜」

って言ってるの、"普通"にダサいよ。

肩乗りボブ・サップ

今日も今日とてはてブをチェケラしていたんですが、どうにもこうにも不可解なtogetterに遭遇いたしまして。

togetter.com

 

こないだ美容院で

今日髪どうします?の時

「7月に元彼くる飲み会があります」

て言ったら美容師さん突然

「たぶん、 座敷じゃないですか... 席は端と端...まあ会話はない。ただ帰り際、下駄箱で、後ろから肩ポンってされるんですよ。そのとき一番まとまるボブにしますね」

って言われて拝んだ 

 

???

 

?????

 

しかもこの呟きへのリプに「これは拝むわ」「その美容師さん神」って続いていて、益々何のことだか分かりません。

 

そもそも元彼が来る飲み会に行く女性ってどういう感情なんでしょうか。

私だったら…「すっかり存在は忘れていたけども、会ったらやっぱりムカつくわ」っていう感情になると思うんですけど、そういう認識で…合ってます?

 

まぁ、大体こんな感じの感情で飲み会に参加したとして。

 

男って1回抱いた女はいつでも抱けるって思ってる節があるじゃないですか。だから、既に他人なのに、元彼は気安く肩を触ってくるんですね。

 

当然、私は殺意を感じますよね。

 

そんな時に、私の代わりに肩に乗ったまとまった(≒小型の)ボブ・サップが、パンチと圧力で元彼を攻めてKOする…そういうことなんですかね。

 

で、そんな状況を見越した美容師さんが、

「分かりました。僕が愛用している肩乗りボブ・サップ、次の飲み会の時までお貸ししますね。」

って言ってくれた…だとすると、確かにその美容師さんは神だなって、思うと思います。

 

通常サイズのボブ・サップだとやっぱり散らかってますからね。

まとまった小さいサイズのボブ・サップは重宝しますよね。

 

うん。

とある女性経営者を慕う20代若手を集めた飲み会

それはつい先日のこと。私は諸事情で同い年の保険の営業マンと喫茶店でお茶をしておりました。

気付くと話題はキャリアや興味関心ごとについてへ。

 

ちょっと内容はあんまり聞いてなかったのでうろ覚えなんですが

「常に新しいことにチャレンジしていかなければ人生が勿体ないです。」

「目標を決めて、そこから逆算すると今何をすべきか見えてくるから迷いがなくなるんですよ。」

「何かを得たければ、まずは自分が何かを与えられるようにならなければならないですね。」

「女性はキャリアか家庭かで選択を迫られますが…ももこさんはどのようにお考えですか?」

などと話してらっしゃいました。

 

いや…ねぇ?なにこれ??

これって初対面の人にする会話なのかな???

なんなん?ほんっと…もう…え…なにこれ?なんなん??自己啓発セミナー???

ていうかそもそも、私はキャリアか家庭か選ぶとかそういう選択肢がそもそも無いというか…遊ぶ金欲しさで働いてるだけだし結婚する見込みもないし…。

 

「いや…なんて言うか私、別に今余生を楽しんでるっていう感じで生きてるだけで、そういうマッチョな思考はないので…。」

 

頑張って返答をする私。

 

しかし、それを言ったが最後。怒涛の反撃を食らうことに。

 

「そんな…まだお若いのに、勿体ないですよ!」

「もしかして、受け身だからいけないのかもしれません。ギブ&テイクと言いますが、ギブしてギブしてギブして…テイクはその後やっと返ってくるものなのですよ。」

「まずは何故そのような思考になるのか、思うところ紙に書き出してみましょう!」

 

いやいや…え…なんなん…?

テイクもマイクも私は求めてないんですけど…。別に余生を静かに生きたっていいじゃないですか…。

 

「自分は、とある女性経営者に出会って人生観が変わったんです。その方は『欲しいものは全て手に入れた』っておっしゃっていて。あ、これはその方からオススメされた本なんですけど読みます?」

誰だよ。どうでもいいし興味ないよ。ていうか、それ、経営者じゃなくて海賊王とかじゃない?Dの意志とかじゃない??

 

「あ、ももこさん!もし良ければ…」

 

「今度その方を慕う20代若手を集めた飲み会があるので、良ければ今度来ませんか?

きっといい刺激になると思います!」

 

ああ~~~~

 

ああああ~~~~

 

あああああああ~~~~

 

うるせーーーーー!!!!!!!!!

 

そもそもとある女性経営者って誰だよ!そしてそれを慕う20代若手ってなんだよ!!ていうか刺激も何も…ただのコバンザメ集団じゃねーか!!!

 

そのまま霧散する私の気力。

「その会合に参加したら具合くなりそうなんで…。」

と、力なく断るので精一杯でした。参加してないのに帰ってから下痢しました。

 

意識高い系には出来ればもう関わりたくないなと、そう思った1日でした。